尚文出版

こころをこめた「本」づくり 尚文出版株式会社

理念と経営方針

尚文出版の原点

  創業は35年前。資金もなく、事務所は10坪に満たず、わずか4名でのスタート。しかし当時から1つ、当社にはどんな大企業にも負けないものがありました。「良い本を作ろう」という大きな熱意です。 教材を扱っているせいか、当社を「教育産業」と見る向きも少なくありません。しかしこの見方に、私たちは違和感を覚えます。と言うのも、私たちはあくまで「出版」にこだわっているからです。尚文出版は、出版を通じた「言語文化の発信」を目指しているのです。

理念および経営方針

  少子化時代の本格的な到来により、出版業界は厳しい競争に突入しています。中でも当社のように高校の授業で使う副教材を扱う会社では、その影響が少なくありません。そうした状況で、私たちが顧客から選ばれる出版会社であり続けるために、大切なのは何か。「専門性」ではないでしょうか。他に置き換えられない価値を持つ会社こそ生き残っていけるのではないでしょうか。その点当社は、自信を持っています。「私たちの専門性は、多くの人々に必要とされている」と。

  当社はこれまで、高校の国語で使用する副教材一本に絞り、自社で企画・制作して全国の高校に提供してきました。創業以来、根底に流れているのは「良い本を創ろう」「良質の本を通し、世の中に言語文化を発信していこう」という思いです。一つひとつの教材に、平均的なケースよりも遥かに長い時間と労力をかけ、「作品」と呼べるまで仕上げてから世に送り出してきました。営業的に考えれば次々に新教材を作った方が良い、とわかっていてもそうはせず、独自の教材を生み出してきたのです。

尚文出版にとっての利益

  尚文出版にとっても、利益は重要です。それは、適正な利益を確保しなければ、良い本は創れないからです。良質の作品を創り、提供するために汗を流す社員に報いるためにも、利益は軽視できません。しかし誤解しないでほしいのですが、当社にとって利益とは良い本を創るための「手段」です。利益そのものを目的にしたことは、当社の歴史の中で一時もありません。利益追求を過大に目的化して、大きく拡大する会社もあります。当社に言わせればそれは「成長」ではなく、「膨張」です。中身はなく、いたずらに膨らみきった先は、破裂しかないでしょう。バブル経済がちょうどそうであったように。私たちは尚文出版を「膨張」会社にするつもりはありません。良い作品を創るために、適正な利益を求めるだけです。

尚文出版のこれから

  現在、当社と取引関係にある高校は、全国に約4000。拠点も広島を始め、大阪、名古屋、東京、仙台、福岡と広がりました。これは、無理な業績拡大の挙げ句にできあがったものではありません。いい国語教材を創る、出版人として恥ずかしくない作品を生む、ということを念頭に置いてやってきた姿勢が、顧客から理解された、その結果です。しかし、こうした実績にも甘えず、私たちはなお国語副教材の分野における「良い本」とは何か、を追求していきます。

  言語文化に貢献しようと、妥協せず、いつも真摯に取り組んできた点に関しては、私たちは誰にも負けない、と自負しています。もちろん、まだまだ努力は欠かせません。尚文出版だから持ち得たこの基本姿勢を大切にしながら、私たちは歩んでいきます。この姿勢そのもの、そこから生み出された「専門性」こそ、尚文出版の大きな強みだととらえています。